就活や事業環境を調べたいとき、業界動向やトレンドの調査が必要になる。
でも、それだけでなく、ビジネスパーソン個人の成長のためにも、業界動向調査は欠かせない。
理由は以下3点。
・適切な行動を取れるようになる
・自分の行動に自信を持てる
・洞察力を磨ける
本記事では、まずは一般的な業界動向調査について紹介する。その後、業界動向調査が個人の成長にどのように活かせるのかを解説する。
業界動向調査を通して、ビジネスパーソンとして成長しよう。
業界動向調査とは?
まずは、業界動向調査の定義と目的、流れ、主な情報源を紹介する。
業界動向調査の定義と目的
業界動向調査とは、特定の業界や国における最新の動向や変化を知ること。
事業戦略の最適化を目的に行われることが一般的だ。
ただし、後述するがビジネスパーソン個人の成長にも欠かせない。
業界動向調査の流れ
業界動向調査の主な流れは以下の通り。
「目的・仮説の検討」と「計画の立案」が最も重要。
「目的・仮説の検討」が不十分だと、自分たちのやりたいこと・得たい情報とは異なる結果が出てしまう。
「計画の立案」が不十分だと、不要な情報の収集や必要な情報の不足が発生し、手戻りや効率の低下に繋がる。
何事も準備の段階が一番大切だね。
主な情報源
ここでは、業界動向調査における主な情報源を紹介する。
・Web検索:もっとも手軽に情報収集できる。信憑性の確認が必要。
・公的調査:行政機関や政府による、大規模データを元にした調査結果。信憑性が高いのが特徴。
・文献:書籍から情報を得ること。体系的に学べる。情報収集には、比較的時間がかかる。
・インタビュー:情報を作り出す意味合いが強い。対象者と聞き方の工夫次第で、意図した情報が得られる。
上記以外にも、民間調査やアンケート調査なども手段の1つだね。
業界動向調査は個人の成長に繋がる
業界動向調査が個人の成長にどのように活かせるのか、3点紹介する。
適切な行動を取れる
私たちは、資本主義社会の中で仕事をしている。そのため、業界動向を知ることで、社会に対して自分がどう行動すべきかがわかるようになる。
例えば、今、人材業界では国内の少子高齢化に伴い、国内外の売上が停滞し始めており、海外事業に注力している。このような環境がわかれば、外国人とのコミュニケーションスキルを高めるという行動を取れる。
関連記事:【人材紹介業界の違いとは?】大手3社のポジショニングと動向を比較
人材紹介業界に限らず、海外事業に注力する国内企業は増えている。
自分の行動に自信を持てる
業界動向を知らずに、日々行動することは、目をつぶって街を歩いているのと同じこと。いつ建物や電柱にぶつかるかがわからないため、不安を抱えることになる。
業界動向を知ることで、少しずつ目を開けることができ、安心感を得られる。この安心感こそが自分の行動に自信をもたらす。
自分の行動に自信が持てると、主体的に物事に取り組めるようになるね。
洞察力を磨ける
業界動向調査をすると、物事のメカニズムに着目することになる。メカニズムを理解することで、原理原則を見抜く洞察力が身につく。
例えば、先日、イトーヨーカドーが相次いで閉店するニュースがあった。(「イトーヨーカ堂、閉店計画33店固まる 茨城は撤退」, 日経新聞, 2024/8/28)
2000年頃から無印やしまむらといった低価格帯のアパレル事業者がシェアを伸ばしていった。
一方、イトーヨーカドーはアパレル事業の売上が下がったにも関わらず、撤退を決めたのは2023年。
過去に大きな売上を出していたため、なかなか撤退に踏み切ることができなかった。
ここまでメカニズムを理解すると、イトーヨーカドーの相次ぐ閉店には、今まで通りアパレル事業で稼ぐという”従来の考え方から抜け出せなかったこと”が要因の一つと理解できる。
“従来の考え方から抜け出せないと、事業が長続きしにくい”という原理原則が見抜けたね。
業界動向調査はビジネスパーソンに欠かせない
本記事では、業界動向調査を紹介し、ビジネスパーソン個人の成長への活かし方を解説した。
まとめ
【業界動向調査とは?】
定義:特定の業界や国における最新の動向や変化を知ること。
目的:事業戦略の最適化、ビジネスパーソン個人の成長。
【ビジネスパーソン個人の成長への活かし方】
・適切な行動を取れるようになる
・自分の行動に自信を持てる
・洞察力を磨ける
業界動向調査は、会社のためだけでなく、ビジネスパーソン個人にとっても欠かせない。
社会人として成長するために、業界動向調査に取り組もう。
まずは気になる会社をWeb検索してみよう。
ではまた!